MODEL SELECTION

機種選定

油圧ポンプ・油圧シリンダーの選び方を解説する機種選定ガイドです。

油圧機器は、使用目的や必要能力に応じて適切な圧力・流量・ストロークを設定し、ポンプとシリンダーをセットで選定する必要があります。
本ページでは、油圧システムの基本構成、能力計算の考え方、仕様選定時の注意点を整理し、用途別にわかりやすく紹介します。
理研機器では、高圧・超高圧対応製品を含む豊富なラインアップから、用途・負荷条件に合わせた最適な組み合わせをご提案しています。

機種選定について

必要出力は?

必要出力 kN

ストローク mm

シリンダー作動時の出力は、シリンダー仕様の 70~80%以内で使用してください。
使用するストロークより余裕を持った長さのシリンダーを選定してください。

  • 5000kN以上の大型シリンダーやカタログ記載以外のシリンダーも製作いたします。
    弊社までお問い合わせください。

シリンダーの
選定

単動型・複動型の選定

シリンダーは「戻り」の機能により、単動型と複動型がございます。

荷重戻し

ピストンを戻すには外力が必要です。戻し力は各シリンダーの仕様記載欄を参照してください。

スプリング戻し

「戻り」スプリングにはピストンを戻す力しかありません。また戻る時間もホースの長さや作動油温度などによって一定ではありません。

複動型

使用回数が多く、作動サイクルタイムを管理したい場合、ピストンに重い治具を付け「引き」の出力が必要な場合、圧力変動の大きい使用の場合などに選定してください。

警告

  • シリンダーは必ず最高使用圧力以内でご使用ください。最高使用圧力以上に内圧が上がりますとシリンダーやホースが破損し事故を起こす恐れがあります。
  • シリンダーの中心で垂直に荷重を受けてください。受け面に対し垂直に設置してください。偏荷重により、シリンダーが転倒・破損する危険があります。
  • 許容偏荷重は、シリンダー仕様表示の 2.5%以下です。斜め荷重や衝撃荷重を加えないでください。シリンダーが転倒・破損する危険があります

注意

  • シリンダーの固定は、通常カラーねじを利用し、フランジ(49ページ参照)等で固定してください。

  • ピストン先端で直接荷重を受ける場合には、必ずキャップをご使用ください。また、用途に応じて各シリンダーの部品(48 ~ 52ページ参照)をご利用ください。

  • キャップ等シリンダー部品を使用する際には、必ず最後までねじ込んでください。最後までねじ込まずに繰り返し使用することでピストンねじが痛み、シリンダー部品が外れる、または外せなくなることがあります。シリンダーベース・クレビス等の向きを合わせる場合はご指示ください。
  • 使用頻度が高い場合にはストロング型シリンダー(34 ~ 36ページ参照)をご使用ください。早期に破損・修理が必要になる場合があります。

  • シリンダー出力は最大出力の 70 ~ 80%以内で使用してください。早期に破損・修理が必要になる場合があります。
  • シリンダーストロークは余裕を持った長さのシリンダーを選定してください。
    全ストロークを使用し突き当てとなることは避けてください。故障の原因となります。
  • 単動シリンダーを電動ポンプで作動させる際、ポンプがONのままでは、アンロード状態(P→Tが繋がった状態)であっても、シリンダーのピストンが伸びてしまう、もしくは伸びたピストンが戻りきらない場合があります。

油圧シリンダーのページはこちら

ポンプの
選定

手動(足踏)ポンプ・電動ポンプの選定

  • 手動ポンプや二段吐出型電動ポンプは、低圧から高圧への吐出量は自動的に切り換ります。無負荷時は早送りされますので、作業のスピードアップが図れます。
  • 自重落下防止や調圧回路など、作業に合った制御はバルブの組み合わせで決まります。
    組み合わせ例(9 ~ 10ページ参照)や回路で見るバルブ応用例(104 ~ 105ページ参照
    などを参照してください。また不明な場合には弊社までご相談ください。

  • 作動油の補充等の際には、ISO VG 32を使用してください。但し、MP-17以上の大型電動ポンプ、200MPaシリーズの電動ポンプは ISO VG 46を使用してください。
    作動油については理研純正オイル175ページ、各メーカ等の詳細は224ページを参照してください。

手動ポンプ

  • 使用シリンダーの必要油量の合計より大きい有効油量を持つポンプを選定してください。
  • 手動ポンプは原則的に水平状態で使用しますが、垂直(吐出口を下向き)に使用の場合、P-16B・P-1シリーズ・P-4シリーズについては縦型仕様を選定してください。

電動ポンプ

  • シリンダースピードはポンプの吐出量と受圧面積によって決まります。
    226ページのシリンダー速度表を参照してください。

  • 単動用シリンダー、複動用シリンダーによってポンプの付属操作弁が変わります。

警告

シリンダー速度は、下記速度以内にてご使用ください。機器が破損、飛散する危険があります。

標準型

無負荷時: 500mm/ sec 以内

70MPa時: 30mm/ sec 以内

ストロング型

無負荷時: 1000mm/ sec 以内

70MPa時: 50mm/ sec 以内

注意

油温は5~60℃以内でご使用ください。適正温度範囲を超えると早期に破損、修理(作動油や部品の交換)が必要となり性能を発揮できなくなります。
使用状況によりオプションのオイルクーラをご使用ください。

ホースの
選定

高圧ゴムホース・ナイロンホースの選定

  • 高圧ホースはゴムホースとナイロンホースがあります。質量や最小曲げ半径などの違いがありますので、176~178ページを参照ください。

  • ポンプによってホース型式が決まります。ホースとシリンダーのカップラが合わない場合にはシリンダー側カップラを変更してください。
  • 型式とホース長さ、適合ポンプ、シリンダーの関係表(176~178ページ)を参照してください。

カップラの
選定

カップラの選定

  • 各ポンプの吐出量に合ったサイズのカップラが用意されております。サイズを間違えますと所定のシリンダー速度が得られなかったり、作動油の発熱や騒音の原因となります。
  • カップラの接続は確実に根元まで行ってください。加圧された状態での接続、切り離しはしないでください。
  • カップラにはダスターキャップが付属しています。使用後には必ずダスターキャップを使用してください。
  • 圧力変動の大きい(打ち抜き等)使用の場合には、S-1型・S-2型・ROC-13型カップラは使用しないでください。

アクセサリーの選定

アクセサリーの選定

  • 圧力計や圧力スイッチ、各種継手などをご用意しております。
  • 継手や高圧配管は使用されるポンプの最高使用圧力に合わせた製品をご使用ください。
  • 理研の圧力計および圧力スイッチには、専用の圧力計取付金具が必要です。